胸が痛くて走れなかった週末。55歳になって気づいたこと

ベンチで佇む後ろ姿。立ち止まることを選んだ55歳ランナーの週末。 ランニング

今週は予定していたロング走を中止した。

ペース走も中止した。

理由は胸の痛みだった。


数日前の夜中、胸のあたりに痛みを感じて目が覚めた。

しばらく様子を見たが気になる。

55歳になると、「胸が痛い」という言葉の重みが少し違う。

真っ先に頭に浮かんだのは心臓だった。

さすがに放置する気にはなれず、循環器内科を受診した。


病院では、

心電図。

心臓エコー。

肺のレントゲン。

一通り検査をしてもらった。

結果は異常なし。

心臓にも肺にも特に問題は見当たらなかった。

まずは一安心である。

ただ、原因はまだ分からない。

来週は胃カメラ(内視鏡検査)を受ける予定だ。

もしかすると胃や食道の問題かもしれない。

まだ結論は出ていない。


今週末はロング走を予定していた。

マラソンの練習としては大事なメニューだ。

ペース走もやるつもりだった。

しかし今回はやめた。

正直、少し迷った。

「検査結果は異常なしだったし走れるのではないか」

そんな気持ちもあった。

一方で、

「もし走って悪化したらどうする」

という気持ちもあった。

結局、今回は休むことを選んだ。


以前の自分なら無理をしていたかもしれない。

多少の不調なら気合で何とかしようとしていた。

走ることを優先していた。

でも今は少し考え方が変わった。

走ることは大切だ。

しかし、それ以上に体と長く付き合うことの方が大切だと思うようになった。


55歳になると体は正直だ。

若い頃のように無理はきかない。

一方で、自分の体について知る機会は増える。

今回の胸痛もその一つだった。

不安になった。

病院にも行った。

検査も受けた。

そして改めて思った。

健康とは、何も考えずに過ごせることではない。

体の変化に気づき、必要な時に立ち止まれることも健康なのだと思う。


以前なら、今週のようにロング走もペース走もできなかった週末を「練習不足」と考えていたと思う。

しかし今は少し違う。

最近読み返した『7つの習慣』には、「刃を研ぐ」という考え方がある。

木を切るのに忙しくて、斧を研ぐ時間を取らない人は、やがて効率が落ちてしまう。

ランニングも同じなのかもしれない。

走ることばかりを優先し、体の声を無視していては長く続けられない。

今回の病院受診や検査は、私にとっての「刃を研ぐ時間」だったのだと思う。

また、『第8の習慣』で語られる「農場の法則」という考え方も思い出した。

良い収穫を得るためには、種を蒔き、土を耕し、時間をかけて育てなければならない。

健康も同じだ。

日々のランニングも、断酒も、早起きも、すべては種まきである。

今回の検査もまた、未来の自分のための種まきなのかもしれない。

収穫を急がず、まずは畑を整える。

今週はそんな一週間だった。


今週は走ることで前に進めなかった。

その代わり、自分の体と向き合う時間をもらった。

55歳になると、アクセルを踏むことだけでなく、ブレーキを踏むことも大切になる。

今回の週末は、そんなことを考えさせられた。


来週の胃カメラで原因が分かるかもしれない。

分からないかもしれない。

それでも焦らず向き合っていこうと思う。

55歳の体と相談しながら。

そしてまた元気に走れる日を楽しみにしながら。

Naoya

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